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生命力

[2025.08.27]

人は、生まれた瞬間に生命力100%という“満タンのポテンシャル”を持ってこの世にやってきます。
赤ちゃんの肌の張りや力強い泣き声は、そのあふれる生命力の象徴です。

しかし、その100%は一生続くわけではありません。年齢を重ねるごとに体の機能は少しずつ衰え、生活習慣や病気、環境の影響で“生命力の引き算”が起こっていきます。

けれども大切なのは、この引き算のスピードは人によって大きく違うということです。
そしてその違いを生み出す大きな要因が「食生活」と「運動習慣」です。

 

食生活が変える未来

ノルウェーの研究(Fadnes ら, PLoS Medicine, 2022)では、食事を工夫するだけで寿命が10年以上延びる可能性があると報告されています。
豆類・全粒穀物・野菜・果物を多くとり、赤肉や加工肉、砂糖を控える食習慣が、健康寿命の延伸に直結するという内容です。

さらに、ヨーロッパの大規模研究(Trichopoulou ら, BMJ, 2003)や日本の大規模研究(Kuriyama ら, JAMA, 2006)でも、高齢者であっても地中海食や緑茶などの食習慣が寿命を延ばすことが示されています。

つまり、若い頃から整えるのが理想ですが、高齢になってからでも食生活を見直すことで十分な効果があるのです。

運動がもたらす力

米国の大規模研究(Arem ら, JAMA Intern Med, 2015)では、

1日30分程度の適度な運動を続けた人は、まったく運動をしない人に比べて寿命が約3〜4年延びる

推奨量の2〜3倍の運動(週7時間前後)を行った人は、最大で寿命が約4.5年延びると報告されています。

また、60歳以上から運動を始めた人でも、死亡リスクが24〜35%低下したという結果もあり(Saint-Maurice ら, BMJ, 2020)、日本の研究でも高齢者の運動習慣が要介護認定のリスクを30〜40%下げることが分かっています(Satake ら, J Gerontol A, 2019)。こちらも同じく、始めるのに遅すぎることはないのです。

ライカムクリニックの想い

食事や運動は「生命力の引き算」を止めることはできませんが、その減り方を穏やかにし、余力を長く保つことができます。
そしてそれは、若い人にとっても、高齢の方にとっても、同じように意味のあることです。

ライカムクリニックは、その“生命力を守る工夫”を一人ひとりに合わせて支える場所でありたいと考えています。病気を治すことはもちろん、日常の小さな体調変化や生活習慣の工夫に寄り添うこと。それが未来の健康につながると私たちは信じています。

開院まであと二ヶ月。
準備を進めながら、このブログを通して少しずつ想いをお伝えしていきます。

📌 引用文献

Fadnes LT, et al. PLoS Med. 2022;19(2):e1003889.

Trichopoulou A, et al. BMJ. 2003;326:995–996.

Kuriyama S, et al. JAMA. 2006;296(10):1255–1265.

Arem H, et al. JAMA Intern Med. 2015;175(6):959–967.

Saint-Maurice PF, et al. BMJ. 2020;370:m2031.

Satake S, et al. J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2019;74(4):575–582.

 

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